2017年5月1日月曜日

渡部のアナログゲームプレイ録 第2回 TRPG「冒険王道 初級」

渡部です。アナログゲー第2回はTRPG。
ついにTRPGに初挑戦したのです。しかもGM。参加者全員初めてだったので提案者である私がGMになりました。使い捨て出来るお話のネタ持って無いんだけどなぁ・・・。

さて、今回遊んだのは「冒険王道 初級」。ネット上で無料公開されている、小学校等のクラブ活動とかで使われる事を想定されているシステムです。本当はアリアンロッド2Eやるつもりでサプリも買ってたんですけどそちらは難しすぎるとのこと。カタカナ横文字が一杯で言葉の意味が分からないと言われました。残念。
さらに、ルルブをじっくり読むのは無理、A4用紙1枚に纏めてくれと言われたのでサマリーシート的な物も製作。剣と魔法のファンタジー物に一切触れた事が無い人も居たので難航しました。
最終的に、「TRPGとは何ぞや」という所は事前に口頭で説明、A4用紙の表にゲームのざっくりとした流れとダイスの使い方の説明、裏に発言時の注意点を書き(サイト「TRPG every day」様の初心者向け記事を参考にさせて頂きました)、プレイしながら説明していく形になりました。今回はチュートリアルセッション。流れを把握してもらう事に注力しました。自分も初プレイだったので、GMそっちのけでプレイヤー間の会話で進行したり、かなりアバウトな感じで進みましたね。

キャラクター作成はシステムの解り易さにも助けられて特にトラブルも無く進みました。名前を「ああああ」にした人が居たのには笑いましたが。ただ事前説明の仕方が悪かったのか、旅に出る事前提のキャラ設定を構築されたのでストーリーもそれに引っ張られる事に。「村長から旅に出る許可を貰う為に試験としてゴブリンを倒す」というお話になりました。

セッションはGM(私)の語りからスタート。最初の方は「ここまでの話を聞いて、皆さんのキャラの反応はどうでしょう?」等とこちらから発言を促したりしましたが、話が進むと自分達で話を膨らませられる様に。石橋を叩いて渡る慎重さで小屋の扉を開けて中に入るまでかなり時間がかかったりしまして、ゴブリン1体を奇襲で倒した所で時間となり、エンディングをさっさと終わらせて今回は終了しました。

予定していた増援ゴブリンをカットした為ダイスを振らずに終わったプレイヤーが出てしまったのは反省点でしたが、話の進め方、探索の仕方、判定と戦闘のやり方を説明出来たので、TRPGを理解して貰うという当初の目標は達成出来たかなと思いました。プレイ前にマタンガ!を遊んでウォーミングアップしたのも良かったかもしれません。


ゲームシステムの感想ですが、最低限に抑えられたルールに助けられました。
ダメージ計算と行為判定以外はルールによる裁定ではなくシナリオとロールプレイによりゲームが進行するので、状況に合わせたアドリブでの進行がし易いです。出任せのシナリオ進行でしたが何とかなりました。私はアリアンしか知らないのでシーンの区切り等はアリアンロッドに準じた構成になりましたが、冒険王道側にシナリオ構成に関するルールが無い為に、アリアン風のフェイズ・シーン制のシナリオ進行が不都合無く使えました。

慣れてきたら中級に移行するのも良いですが、ソード・ワールドやアリアンロッドといったメジャーなシステムへの移行も、初級をベースに少しずつルールを開放・変更していくことで出来そうです。大きな問題はキャラメイク方法の違いが大きい事ですが、それは後で考えましょう。

今回は石橋を叩き壊しそうな慎重さで進んだ為に時間内に予定したイベントを全て出来ませんでしたが、進行の仕方に少し慣れれば1時間程度でゲームデザイン時に想定された長さのセッションをクリア出来る様になると思います。ファンタジー物を想定しつつ最低限で纏められている為に進行やロールプレイのルールが一切無いので、戦闘の無い、ロールプレイに任せたシナリオも可能に思えます(その場合冒険王道のシステムが有名無実になるのでGMの手腕が問われますが)。

戦闘時の移動量等、規定の無い部分での判断に難点がありましたが、アウトレンジからの奇襲なんてそう何度もあるとは思えないので(小屋の中で寝ている敵を相手に一旦外に出てから遠距離攻撃で始末するのは想定外だった)、通常のプレイで特に問題になる事は少ないかと思われます。というか小屋に入った所で全員に忍び足の判定させればよかった。

初回故上手く出来なかった部分もありましたが、参加者全員TRPGを楽しめたのでゲームとしては成功したと言えるのではないかと思いました。一話完結の話のネタが無いので、出来るだけ早くGMを持ち回りにするかキャンペーンに入れる様にしたいです。

今回作成したサマリーシートらしきものはこちらから見れます。
欲しい方は「ファイル>形式を指定してダウンロード」からどうぞ。

最後に愚痴を。FEARはAR2Eスキルガイド2の増刷なり電子書籍化なりして下さい。プレ値じゃ新規が手を出せません。

それでは今回はこの辺で。