2018年4月11日水曜日

模型用塗料4種類の上塗り相性についての検証

お久しぶりです。渡部です。
半年以上更新してませんでしたが何とか復帰しました。今後もよろしくお願いします。



さて、プラモデルを作る上で殆どの人が使う事になる「塗料」。
ラッカー、水性アクリル、エナメル。この三種類の特性は検索すれば一発で出て来ます。
しかし、アクリルとエナメルの上塗りの相性---簡単に言うとトップコートとスミ入れ・ウェザリング、どちらを先に行うか---については、記事によってまちまちです。
更にそこにガンダムマーカー、すなわちアルコール系塗料が加わった場合の塗装順となると情報は少なく、複数の情報ソースが確保出来ない為に4種類の併用は手探りで行うしかありません。

なので今回は塗料の上塗り相性を確かめてみました。

使用したのは以下の通り。

塗装対象:タミヤプラ板0.5mm
ラッカー塗料:Mr.カラー No.1 ホワイト
水性アクリル塗料:タミヤカラーアクリル XF-8 フラットブルー
エナメル塗料:タミヤカラーエナメル XF-3 フラットイエロー
アルコール系塗料:ガンダムマーカー GM07 ガンダムレッド

そして結果がこちら。


…画像が暗いのはご容赦を。
表にするとこうなります。



今回試した範囲で言うと、
●アクリルとエナメルはどちらが先でも大きな問題は無い
●ラッカーは下地推奨
●アクリルとアルコールは接触禁止
●エナメルは溶剤相手には意外と強い

といったところでしょうか。

アクリルとアルコールは性質が近い様です。両方を使用するメリットは無さそうなので、どうしても使いたい色がある場合以外は4種類全てを使う事は無さそうです。

エナメル下地にラッカーは不可となっている事が多いですが、今回は最初は溶けずに次第に少しずつ、といった感じでした。ラッカーでクリアコートしたり、軽いタッチで手早く塗る分にはそれほど問題にはならないかもしれませんが、試す際には自己責任で。
さすがに溶剤を直に浸けると溶けます。

アクリルとエナメルはどちらを上にしても大差は無さそうです。
傷等にはアクリルの方が強いとされているので、完成後の作品の保存の観点からはエナメルが先。
エナメル塗料がプラモデル本体に付くとプラが割れる可能性があるとのことなので、失敗しない事を第一とするならばアクリルで先にコーティングした方が良いかと思います。



アルコール系の相性の記述が少ない理由が良く分かりました。
筆やエアブラシが使えるならアクリルの方が良い。単純にそれだけの事です。
うちではもうガンダムマーカーの出番は無さそうですね。色味は調色で対応できますし、メタリック塗装はエアブラシで吹くのが一番綺麗に塗れます。

今後アクリジョンやファレホ等に手を出す事があった場合はまた検証するかもしれません。まぁ現状間に合ってるので可能性は低いです。



今は練習でアオシマの1/700陽炎と1/144四式重爆(飛竜)を組んでます。途中写真は撮っていないので次回の更新はその完成報告となる予定です。

それではまた次回。